キクトーーーク!:小池入江さん(40歳) 株式会社女性モード社 取締役

   

キクトーーーク!:小池入江さん(40歳) 株式会社女性モード社 取締役 メイン

何を隠そう私は楽天カードマン、コンビニの支払はもっぱら楽天Edyです。そして5回に1回、ドコモのiDと間違えられ、カードリーダーにEdyをかざした瞬間に決済失敗音が鳴り響き、なんともいえない切ない気持ちに。店員さん「〇〇円になります」、私「あ、エディーで」→「あエディーで」→「アイディーで」…ニホンゴムズカシイネ。

さて今回のキクトーーーク!は、前回の松田さんのご紹介でキクトーーーク!史上初の女性、そして美容業界専門の出版社である株式会社女性モード社の取締役を務めていらっしゃいます小池入江さんにインタビューをさせていただきました。まさかまさかインタビューや取材のプロの方をご紹介いただけるなんて思ってもみなかったので、いつも以上の緊張状態でインタビューに臨ませていただきました。はてさてどうなってしまうのか…ぜひとも最後までお見逃しなく!

 

美容業界で活躍している方々に、全く仕事に関係のないこと(生い立ちや家族関係、趣味、甘酸っぱい恋の話等)から、「こんな話しちゃって大丈夫なの?」なんていう美容業界のディープな裏話まで、弊社インタビュアー(メイン:ホットペッパービューティー事業部菊地、サブ:WEB事業部谷本、カメラ:WEB事業部中西)がテキトーーーにユル~~~く、思いつくままにインタビューする、その名も題して『キクトーーーク!』。

 

早速ですが、よろしくお願いします。

よろしくお願いいたします。

 

よろしくお願いしまーす。

 

まずは松田さんとの接点を聞かせてもらえますか?

 

はい。

実は私、松田さんとは1回しかお会いしたことなくて。

 

あ、そうなんですね!

 

私は今、コチラの『美容の経営プラン』っていう当社で出している美容室の経営者の方向けの雑誌の編集部に在籍してるんですけど、ここで“公開形式で美容師さんにインタビューする”っていう企画をやってるんですね。

私達がインタビューぺージを作ろうと思ったら、まずは先方にインタビューを申し込んでたいてい1対1でインタビューをするんですけど、そういう時の話ってすごくおもしろいんですよ。

でも、それが本になって編集されちゃうと、まぁ整理はされるんですけど、どうしてもおもしろいところを切り捨てざるを得ないってことがあって…。

 

うんうん。

あー、なるほど。

 

やっぱりインタビューの現場って編集者が1人で聞いてるだけじゃ勿体無いなって。

なので、フェイスブックでイベントページを作って、「何時いつgricoのエザキヨシタカさんに公開インタビューするので同席しませんか?」みたいなことで募集して、それに松田さんが応募してきてくださったんですね。

で、一緒にエザキさんにインタビューをしたり、インタビューの後は必ず毎回懇親会をやっているので、そこでみんなでワーワー盛り上がったりしてすごく良いイベントでした。

その時にはもう松田さんはOf HAIRをお辞めになる直前、あと数日でっていう時期だったので、そのお話を伺ったりとか。

あと、松田さんってサロンの四代目で、それってすごいじゃないですか?

 

そうですよね。

 

まぁ三代目の人ってたまにいますけど、四代目の人ってなかなかいないですよね?

長い歴史のあるサロンをお継ぎになるので、とても興味深くていろいろお話させていただいて、それで今回ご紹介をいただいたんです。

 

フェイスブックで拝見しました、エザキさんのインタビューの時の投稿を。松田さんも一緒に写ってましたね。

gricoエザキヨシタカさん公開インタビュー

あ、そうなんですー。

ありがとうございます。

 

あと、その写真に一緒に写ってた方で、Ushiさん。

 

はい、Ushiさん!

 

Ushiさんが経営されてるLmanoの店長さんも前にインタビューさせていただいたんです。

 

あ、そうなんですか!?

 

コムロさんっていう方なんですけど。

 

Ushiさんのサロンもおもしろいですよね。

共同代表なんですよね、Ushiさんともう1人の杉田誠さんと。

 

そうなんですよね。

それじゃあ次に、小池さんのお仕事の内容とか聞かせていただいてもいいですか?

 

普段はこの『美容の経営プラン』の編集部に所属していて、主に経営者の方にそれぞれのサロンでどういう経営的な工夫をなさってるかっていうことを取材させていただいたり、あとは税理士さんとか経営コンサルタントの方なんかにお話を伺って、例えばサロンの数字面とか、それをどういう風に見ていくのが適切かっていうことを取材させていただいたりですかね。

そして取材したものをぺージにして、1冊の本としてまとめていくっていうことをしています。

 

なるほど。

 

で、少し前まではコチラの『ヘアモード』っていう雑誌の編集長を長くやっていたので、その頃はもちろん主に撮影系ですね。

ヘアデザインや技術解説ぺージをどういう風に作っていくかっていうこととかをやってました。

あとは、この業界ってイベントがすごく多いじゃないですか?

なので、コンテストの審査とか、トークセッションのイベントのナビゲートのお仕事を今も指名でいただいたりするので、強いやりがいを感じます。

ふと思うのは、美容師さんって指名制の仕事じゃないですか?

1日何人もの人に指名してもらう仕事なので、大きなやりがいとか責任感とか芽生える仕事だろうなって思いますね。

 

指名されるっていうのはすごいですね。

 

すごく嬉しいですね。

あとは会社の役員っていう立場もあるので、もちろん他にも役員はいますけど、そういう面では社長を支えるというかサポートすることとか、会社の採用活動なんかも行ったりしています。

 

今では役員までされていて、会社にとってなくてはならない存在だと思うんですけど、そもそも出版業界というか、女性モード社に入ろうと思ったきっかけって何ですか?

 

大きく分けて2つあって、1つは私が小さい時に父親の仕事の関係でアメリカで育ったんですね。

 

へぇ~~~!

へぇぇぇ!

 

小学校に入る直前に日本に帰ってきたんです、生まれたのは日本なんですけど。

で、なんていうか人間の常識みたいなものが形成される時期に向こうにいたので日本に帰ってきてすごくカルチャーショックで。

みんなと同じようにキチッと机に座っておとなしくしてるのが苦手で…。

例えば日本では、授業中に先生に「菊地さん何ですか?」って当てらわれてから「はい!」って答えるじゃないですか?

 

はい。

 

向こうって「みんなどう思う?」みたいに先生が言ったら、みんな「ハイッ!」みたいな、「私はこう思う!」って自由に発言するのが普通だったから全然日本のカルチャーに馴染めなくて、かえって内気になっちゃうみたいな感じだったんです。

で、ある日、母親が美容室に行くっていうんで私も一緒について行ったんですね。

そこって自由な格好してる人が楽しくワイワイ話しながら働いてるから、「ここがすごく良い!美容師になりたい!ここで働きたい!」って思ってたんですよ。

そういうのがあったのと、西荻窪にある美容室のROSSOさんってご存知ですか?

 

わかります。

 

私、あの近くの大学に通ってまして、大学時代はROSSOさんに行ってたんですけど、あそこも全員接客がナチュラルにできてるすばらしいサロンさんだし、髪型を変えたりだとか、美容室に行くことで自分のコンディションみたいなのがグッと変わっていくことがおもしろかったから、「この人達と働きたいな」って思いましたね。

あとは、元々家に本がいっぱいあったり、本をよく読んだりっていう家庭だったので、「活字の仕事に就きたいな」という想いもあって、私はけっこうハッキリと「美容業界誌の編集がやりたい!」って思ってたんです、就職活動の時から。

 

へぇぇぇ!大学3年生くらいからってことですかね?

 

そうですね。

就職活動している時からそう思っていて、出版社ばかりを受けていたんですけど就職氷河期だったので、この業界の最大手である新美容出版さんはその年は採用がなくて…。

で、他に似たようなことをしている会社はないのかなと思って調べたら、女性モード社が出てきたっていう。

それで面接を受けて入ったので、なりたくてなった仕事ですね。

 

素晴らしいですね。

へぇーーー。

 

長いこと勤めてきましたねー。

すごく長い間働いてます。

 

夢がちゃんと叶うなんてなかなか珍しいですもんね、一般的には。

 

そうなんですよね(笑)。

 

英語もちょっと喋れたりするんですか?

キクトーーーク!:小池入江さん(40歳) 株式会社女性モード社 取締役 1

いや、ちゃんと勉強するようになる前に日本に帰ってきたので全然身に付いてなくて残念です(笑)。

 

一同笑。

 

もうちょっと大きくなってから行きたかった(笑)。

 

そういった仕事や業務の中で一番大変だなって思うことって何ですか?

 

今だと部数ですね、どうしても…。

活字離れっていうこともありますし、我々の努力が至ってないっていう部分もあって、右肩上がりでバンバン部数が上がるっていう状態では到底ないんですね。

コンテンツを作るっていうことでは我々の仕事は変わらないと思うんですけど、それをどういう風な方法で提供するのかっていうことについて考えていかなければいけないですね。

紙の本でやるのか他の方法なのかっていうところで模索中です。

例えば『meme mag』っていうWEBサイトを当社が作っているんですけども、そういうところでいろいろトライしてみたりとかっていうこともしています。

ただ、まだ日本って紙じゃない方法で提供された情報に関して課金をしていく、それに対して消費者がお金を払うっていう文化がなかなか形成されきっていないので、「WEBに変えたらいいじゃん」って思われるかもしれないんですけど、WEBで情報を提供することは簡単にできるんですけど、それで収入を得るってことはなかなか難しいので、そこが我々だけではなく出版業が置かれてるとても難しい状況なんじゃないかなと思いますね。

 

やっぱり紙離れみたいなのってすごく感じるものですか?

 

うん、感じます感じます。

 

具体的にいつ頃からってあります?

 

そうですね…まぁ10年前くらいからこの業界でも始まってたとは思いますけども、ここ5年くらいではもう如実に出てると思いますね。

ベテランの、30代後半以上くらいの美容師さんだとまだまだ本を読むっていう文化が残ってますけど、今の20代の方とか雑誌ってほとんど買わないと思うんですよね。

だからそういう人たちに向けて何をしていけるのかっていうことが大きな課題かなと思います。

難しいです。

 

うんうんうん。

そうですよね。今の質問とは全く逆なんですけど、この仕事をしていて良かったと思えるような瞬間ってどういう時ですか?

 

取材に行ったりとか、いろいろなイベントで出会う美容師さんに「(女性モード社の本を)ずっと読んでました」っていう風に言われると、やっぱり嬉しいです!

取材した時に「ずっと読んでた雑誌に出られることが嬉しい」って言っていただけることも本当に幸せで。

業界誌の良いところって読者との距離が近いってことだと思うんです。

出られる可能性のあるものとして存在してるってところが良いところだと思うんで、そういう風に言っていただけることがすごく嬉しいです。

あとはごく狭い世界を取り扱ってるから、例えば1人の美容師さんがどういう風に成長していくかっていうことをけっこう身近で見てられるっていうのもありますよね。

初めて会った時はまだ誰々さんのアシスタントで、すごく怒られたりしてるっていうのを見てたのに、いつの間にかオーナーになって、いっぱいスタッフも抱えて、みたいなのをずっと傍で見ていられるっていう、人間を見てられるっていうのがすごくおもしろいなって思います。

 

うんうんうん。

 

それから美容師さんって個性的な人が多いから、すごく強烈な個性とか才能に出会った時なんかもおもしろいですよね(笑)。

あとは、立場的に自分の会社の社員が仕事におもしろ味を見出して、「この仕事がおもしろかった」「あの仕事が楽しかった」っていう風に言ってくれる時は、やっぱり嬉しいですね。

 

うんうん。

はいはい。あと、これも聞きたかったんですけど、お仕事での大きな失敗談とかって何かありますか?

キクトーーーク!:小池入江さん(40歳) 株式会社女性モード社 取締役 2

あります。

2個あるんですけど、1個目は、働くようになってまだ3年目くらいの時のこと。

取材して、文章書いて、原稿チェックを必ずしていただくので先方に送ったんですね。

そうしたら取材を受けていただいた方から電話がかかってきて、「なんかねぇ、文章が人とコミュニケーションが取れない人が書いてる文章だなっていうのがすごいわかる」って言われて…。

 

えええ。

えぇぇぇぇ。

 

「僕達は人との直接の接触で、人としゃべることで生きていってる仕事だから、なんか全然違うから書き直して!」って言われて。

もちろん私も一生懸命やったし、けっこう厳しい口調で言われたからショックでちょっと涙が出てきちゃうくらい(笑)。

 

一同笑。

 

そりゃそうですよね(笑)。

 

で、当時の上司に相談したら「そうやって言ってくれる人はなかなかいないから、話を聞きに行った方が良いよ」って言ってくれて。

それで「もちろん書き直すんですけど、もう一度お話をお伺いしに行きたいです!」って言って、その人の所に行ったら何時間もお話してくださったんですね。

この経験でちょっとわかったんですけど、私は活字が好きでこの仕事に就いてるので、“文章のための文語”ってあるじゃないですか?口語じゃなくて。

 

はいはい。

 

私はそういうのにスッと入っていけるタイプだからカチッと書いちゃうんですけど、美容師さんってそういうの苦手な方が多いから、もっとフランクにフィーリングでわかるように表現していかないと「何を言ってるのかわからない」ってなっちゃうんですよ。

だから私、そういうところの違いを全然わかってなかったんだなって思って。

やっぱり美容師さんのために書いてるから、その人達に良いようにやらないといけないのに、当時の私って「私が満足すれば良い」「私がうまくできたら良い」っていう風に思ってたんだなって。

この経験はすごくショックだったけど、自分が長く仕事をする上ですごくインパクトがあったし、大事な出来事として今でもその厳しく言われた観点っていうのを忘れちゃいけないなって思いますね。

 

なるほど。それが1つ目ですね。

 

もう1つが、ヘアカラーの本を担当していた時なんですけど、ヘアカラーの印刷での再現性ってすっっっごく難しいんですよねー。

 

なるほどなるほど(笑)。

 

もちろん現場で写真を綺麗に撮るってことはみんなで必死にやったんですけど、印刷すると全然違ったっていうこととかがあって。

で、あるカラーリストの方に再現性の問題ですっごい厳しく指摘されたっていうことがあったんです。

当時は「でも印刷するのは私じゃないし…」とか思ってしまったりしたんですけど(笑)。

 

一同笑。

 

でも、その時も、思い直して、私は印刷会社に入稿したら投げっぱなしで「後はヨロシク!」ってなってたんだな、と。

だけどやっぱりそれではダメだということで、その時は印刷する機械の所に立ち会いに行ったんですよ、綺麗に印刷で再現できてるか確認するために。

そこで実際に見てると何千枚も刷るから、だんだんズレてくるんですよインクの乗りが変わってきて。

 

あーはいはい。

 

で、ズレてきたと思ったら一旦機械を止めてもらって調整して、またそこから刷り直してもらったりってことをヘアカラーの連載を担当をしていた1年間くらいは、毎回行ってました。

なんかもう「これでいい!私の仕事はここまで!」って思ってたんですけど、もっとできることがあったのにそれをしないから綺麗に印刷できなくて、美容師さんに迷惑をかけてしまったことに反省したというか…渾身の仕事を私が無駄にしたわけじゃないですか?本になった状態が全てですから。

そういう私の至らなさっていうか、その2つの失敗はものすごく申し訳ないことに繋がってしまったっていう印象深い出来事だし、その時にご一緒した方には申し訳ないのと同時に感謝しています。

言ってくださるってことがね、ありがたいことですから。

 

当時の上司の方のアドバイスも良かったですね。

 

そうですねー。

 

でも、やっぱり立ち会うまでやられるんですね。

 

うんうん、やりました!

 

それって出版業界でも普通のことではない?

 

毎月立ち会いに行ったりはしませんけど、よっぽど気を使うモノの時は立ち会うってことは稀にあることだとは思います。

印刷会社は夜中もずっと機械を回して印刷するから、私達が行くってなると時間を合わせなくちゃいけなくなっていろいろ大変でなかなか行けないんですよねー。

 

僕、全然出版業界のこととかわかってないので、そこまでするんだなってビックリしました。

それじゃあ次なんですけど、『ヘアモード』の内容や構成のこだわりとかって教えてもらえますか?

 

次のページに続く>



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