キクトーーーク!:堀内彰夫さん(37歳) 美容室acvii(アクビ)・acvoo(エクボ)経営

      2019/05/07

堀内彰夫6

挫折…挫折ですか?

 

逆にもう順風満帆って感じですか?やりたいことをやって。

 

でも辞めたいと思ったことはないんですよね僕、辞めたら後がないっていうか…うーん…。

 

他にやりたいことがないっていう感じでもなく?

 

もうこれしかない、生きていけないって思ってましたね。

 

ふーーん。でも、その美容の仕事を嫌いになったことがない?嫌になったことがない…?

 

嫌だと思っても明日は来ますし…うん、ヤダと思ったことないですね。

 

お客様とのコミュニケーション、接客とかで失敗しちゃったなっていうのはありますか?

 

それはいっぱいありますよね、それはいっぱいありますよ。

でも、そこから逃げててもどうにもならないっていうか自分でどうにかするしかないんで…。

 

すごい失敗談とかありますか?これやっちゃったなみたいな。

 

休んだのは1日しかないんですよ、今まで体調悪くして休みますって。

もう17年やってますけど、1日しかないんで…まぁ飲みすぎて二日酔いっていうのはしょっちゅうありましたけど…あとおもいっきり寝坊しちゃったっていうのもいっぱいありますし…(笑)。

 

そうなんですね。でも、じゃあ決めたらこう!って感じなんですかね?

 

いや、そんなそうでもないんですよね。

あと、1日1日が必死ですよね。

先を見れるようになったのは、最近ですよ、お店を出してからなのでホントに最近で。

ウチ、パーマ比率がすごい高いんです、70%くらいなんですけど。

 

ほぇ~。

 

お店出してすぐにその状態に持ってけたので、そんなに困ったことがなくて。

でもスタッフは辞めてったんです。

スタッフが6人いたのが3人になっちゃって…今いるスタッフが残った3人なんですけど、その3人には本当に感謝していて…acviiとacvooが今こうして続けられてるのも、そのスタッフ達の支えと活躍のおかげだなっていう想いが今もずっとあって。

で、その時に何がいけないのか?休みもあるわけだし、給料もちゃんともらってるわけだし、けっこう忙しいので仕事も暇だぁ~ってこともないし、技術的にも学べるし、何が不満なんだろこんなに?って思ったんですね。

で、それがわからなくて…その時はホント苦しかったですね…何が原因なのかわからなくて。

 

結局原因は何だったのかっていうのは?

 

先がなかったんですよね。

僕が先を見せることができなかったんですよ。

 

ふ~ん。

そもそもお店を始められたのって何年前でしたっけ?

 

2011年の4月ですか。

3月に地震があって、その時に工事してて。

 

ちょうどあの年なんですね。

 

そうそうそうです。

 

そうなんですね~。

 

そうなんです。

で、ウチもオープンどうなんの?みたいな感じだったんですけど、そんなこと言ってられなかったじゃないですか、自分のこと言ってられない状況だったので…。

それでオープニングパーティーで寄付を募って、僕もお金出して大体20万くらい贈ったんですけど、それっきりで終わっちゃったんですよ。

募金って終わるんですよね。

だから募金っていうのをやめようと思って、それでこのコーヒーを作ったんですよ。

acvii & acvooコーヒー

acviiコーヒー

このコーヒーに繋がるんですか?

 

そうなんです。

 

そこからどう繋がってくんですか?

 

未来ある子供達に、自分達が活動費としてお金をプールしたいってなったときに、よく売上の何%とかってやるとこあるじゃないですか。

それっていい時もあるし悪い時もあって、度々自分達が苦しくなる、だったら「acvii coffee」っていうのを立ち上げて利益の30%を未来の子供達に投資しようって、その為にこのコーヒー作ったんです。

最初出資したのが10万円だったんですけど、10万円で工場で作ってもらって、それを販売する版を全部作ったりして、お客様に販売する。

acviiはacvii coffeeからコーヒーを買ってそれをお客様に提供するっていう場所にしたんです。

それで初年度で大体30万くらい利益が出て、その中の9万円・10万円くらいをそこでプールできるじゃないですか。

で、翌年翌年ってまた売れていくんで、今お金が貯まってる状態で、前はそのお金を震災の寄付にして…でもお金を渡すだけではダメだろうっていうのをそこで学んだので、それを未来の子供達に自分達が何かできないかっていう活動費として捻出してるんです。

 

発想がすごいですよね。なんか思いつくことが。

 

全部本で読んでるんですよ。

 

へぇ~。本からなんですね。

それだけ勉強されてるってことですね。

 

いやいやいや。

 

今後のお店の展望ってどんな感じで考えてるんですか?

 

今お店が2店舗あるんですけど、3店舗目も吉祥寺に作って。

 

あっ、そうなんですか。

 

吉祥寺発信でその3店舗で、どの年代のお客様も行けるようなお店にしたいので、3店舗目はママさんが働くお店にしたいんですよ。

 

へぇ~。

店舗毎に完全にコンセプトを分けてって感じで?

 

コンセプトを分けてっていうか、働く側のコンセプトを変えてった方がずっと長く働けるじゃないですか。

復帰された方でも受け入れられる場所っていうのが必要だしってなってった時に、次に必要なのはママさん美容室だなって思って。

ウチ、僕以外は全員女性なんで、先もありますよっていうのを示せたらと。

 

吉祥寺にこだわられてるのは何かあるんですか?

 

吉祥寺って美容室が150くらいあるんですかね?

 

すごく多いですよね。

 

その内ウチが3店舗あっても良くないですか(笑)?

ただそれだけです。

 

逆に他に出さない理由っていうのは?

 

他に出す理由がわからないっていうか…他に出したところで、例えばこっちのスタッフが足りないってなった場合にすぐ行けないじゃないですか。

完全に人を保管して、ちゃんとした人数をおかないとダメだし、材料も全部ちゃんとした量を置かないとダメだし…もっと流動性があって僕は良いと思ってるんですよ。

あそこはあそこの店舗、ここはここの店舗じゃなくて一つの会社って感じで。

で、僕は街づくりがしたいんですよ。

すごい建物とか、そういうハードな部分ばっかりクローズアップされますけど、吉祥寺に来ていらっしゃってるお客様ってすごい人間性が良いなって僕は思ってて、例えばクレームみたいなのってほぼないんですよ。

 

住みたい街ランキング1位ですもんね(笑)?

住みたい街ランキング2016関東版では5年間1位の座を守っていた吉祥寺が恵比寿に抜かれて2位に陥落しています )

 

住みたい街ランキング1位かもしれないですけど(笑)、でも、せっかくすごい良くしてもらってますし、ソフトの部分をどれだけ出していけるかっていうのは、これからの街づくりと僕のテーマなんじゃないかなと思います。

例えば、すごいモノができましたっていってもそれは一時期のものであって、そこの人達が良い意味で豊かになることで、それがまた違った魅力になってどこも真似できないような街になるんじゃないかなと。

で、2月5日に根津さんを招いて講演会をしてもらうんですけど、そういった方のお話を聞けたりだとか。

 

どんなテーマなんですか?さっきの本の内容の?

 

そうですね、まぁコミュニケーションですよね。

車だけじゃなくて、いろんなプロダクトを作ってる方なので、いろんな人の話をすごい聞いてる経験豊富な方だと思うので、コミュニケーションの取り方みたいなのを僕の周りでも良いですし、お客様にでも聞いてもらえたら状況は変わってくると思って。

悩んでる人多いと思うんです。

自分が今後こういう街に住みたいなっていうものは、やっぱり自分達で作っていかないといけないと思うんですね。

なので、3店舗作ったら、次はできるんだったら託児所を作りたいんです。

保育所っていうか施設を別にちゃんと設けて、何の知識もないですけど。

今って保育費はその家庭から出てるじゃないですか。

でもなぜそこに預けるのかって、働く先があるから預けるわけですよね?

そしたらその働いてる会社からも折半で僕は払うべきだなと思うんです。

 

うんうんうんうん。

 

それだけの人材なのであれば、それはできるんじゃないかって僕は思うので、そうすれば絶対に(託児所・保育所の)利益はプラスになると思うので、そこで育った子供達っていうのは、ある程度良い経験ができるんじゃないのかなって思うんですよ。

で、この仕組みを見にアメリカに行ったんです。

「パタゴニア」ってあるじゃないですか?アウトドアブランドの。

パタゴニアはもう30年前からそれをやってて。

patagonia

へぇ~。

へぇー。

 

向こうの保育料って、確かアメリカだと1人につき月額で12万~14万なんですよ。

 

ええええ。

高いですね。

 

高いですよね(笑)?

だから高いお金払えないからっていって、ヒスパニック系のメキシコ人とかの不法入国者が安い賃金でベビーシッターをやってたりするんですよ。

アメリカ行って思ったんですけど、アメリカ人って国のせいにしないんですよ、全部会社のせいにするんですよ。

 

ふ~ん。

 

保険もないじゃないですか。

会社が全部面倒見るんですよね。

 

そうなんだぁ。

 

アメリカ行ったのは4泊6日くらいですけど…。

 

いつですか?どのくらい前に?

 

去年の12月ですね。

 

ふーん。

 

その期間だけでも…まぁ洗脳されてるわけじゃないと思うんですけど、やっぱ日本帰ってきて、みんな国のせいにしすぎだなってホント思うんですよ。

自分達が何かしないと国はどうにも動いてくれないもんだし、充分動いてると思うんですね。

ただ自分達の会社として何をしていくかって、環境を整えていくことだなっていうのを本当に痛感したので、それでウチのやり方っていうのをプロトタイプ・試作品として今どんどん作ってる状態なので、それをスタッフが実家に帰りたいってなった時とかに、そこにお店を出せるような感じにしていきたいなと思ってます。

そしてそこの地元の人を雇用してほしいですね。

 

へぇ~。

ふーーーん。そういえば、ご両親がやられてる美容室はまだあるんですか?

 

ありますあります。

 

現役で?

 

やってます。

 

へぇ~。

ちなみにどこなんですか?

 

群馬の高崎です。

 

あーーー!

あああ、はいはいはいはい、全然都会な所ですね。

 

いやいや。

 

そこを継ぐとかは?

 

いや、やっぱり親の仕事は取っちゃダメですよね。

親がずっとやってきたものなので、そこにすがっちゃダメだと思うんですよ。

でも、こうやって同じ髪を切るっていう仕事ができただけで、まぁ親孝行って言っちゃうとアレかもしれないですけど、親の生き方をちょっとは肯定できたかなとは思いますけどね。

 

それすごく刺さりました。私、美容師にならなかったんで、親不幸だなぁとか思ってて…でも今結局、こういう美容系の代理店やっててこの業界に貢献できてるかなぁって。ちょっとでも美容師さんに関わる仕事ができたので、まぁ良かったなって私は思ってるんですけど。

 

それ、専門学校に行ってなかったらそういう風にはなってないですよね。

 

そうですね。

 

絶対肯定した方が良いですよ。

自分の生き方肯定した方が良いし、じゃないとおもしろくないじゃないですか?虚しいだけですよね。

ウチの親もそうだと思うんです、小っちゃい頃遊んであげられなかっただとか。

ウチのばあちゃんは僕がハタチ過ぎくらいの時に亡くなっちゃったんですよ。

だから当時はもう早くばあちゃんの髪を切りたくて、一生懸命カットの練習して。

でも僕の場合、ハナっから東京出てきて専門学校行ってっていう自信がなかったんですよね。

圧倒的に周りの方がモチベーション高いし、絶対に辞めるって思っちゃったんですよ。

だったら辞めない、長く続けられる方法(高校卒業~26歳まで地元の美容室で働く)みたいなのをとったっていう。

26でこっち来た時に、面接とかするじゃないですか?そうすると、「遅いよね」とかすごい言われたんですよ。

でも遅いかどうかなんて、やってみないとわかんないしと思って。

例え遅いなってところがあっても、後で補えば、がんばって補えば良いなって思ったんです。

やっぱいろいろその場に直面してぶつかったことってのもありますけど…群馬と東京で全然違うところは違うし…でもどうにかなるんですよね。

ただその、さっき言ったウチのばあちゃんも自分の娘を美容師の道にしたことに対して僕は肯定してあげたかったし、僕がずっと続けてればばあちゃんはそれで「良かったんだ」って思うし。

自分が活躍したら周りの人は絶対喜ぶんで、それに対してやってくって感じですかね。

堀内彰夫7

今回インタビューさせていただいた堀内さんが経営されている、吉祥寺にある美容室acvii(アクビ)とacvoo(エクボ)それぞれのホットペッパービューティーの掲載ページとお店の電話番号、堀内さんの指名予約はコチラ⇓

ホットペッパービューティー掲載ページ
・acvii(アクビ)
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000183285/
・acvoo(エクボ)
https://beauty.hotpepper.jp/slnH000341261/

電話番号
・acvii(アクビ)
0422-24-8971
・acvoo(エクボ)
0422-27-2297

堀内彰夫さん指名WEB予約
・acvii(アクビ)
https://beauty.hotpepper.jp/CSP/bt/reserve/?storeId=H000183285&stylistId=T000110749&ch=5
・acvoo(エクボ)
https://beauty.hotpepper.jp/CSP/bt/reserve/?storeId=H000341261&stylistId=T000346940&ch=5

 

第2回目のキクトーーーク!いかがでしたでしょうか?かなり深いお話をいろいろとしていただき、私達も本当に勉強になることばかりでした。

ご協力いただいた堀内さん、本当にありがとうございました!

それでは2017年もこのインタビューリレーは続いていきますので、今後とも皆様よろしくお願いします!

 

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